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2010年2月27日 (土)

000東大パパ

「強烈な好奇心」が私の業です。

保育園では「強烈な好奇心」ゆえに、いつもふらふらしている落ち着きの無いおかしな子と評価されていました。

小学校で勉強というものさしに当てはめられた途端に状況は一変。「強烈な好奇心」のおまけとして生み出される圧倒的な成績と、学校行事にことごとく首を突っ込む態度のおかげで、何にでも積極的で成績も抜群の優等生と評価されるようになったのでした。

「うちの子がそんなに賢いはずがない」

と考えてしまう慎ましい母は、地方都市の公立小学校だからこその評価だと考え、中学受験目的の塾に放り込んで思い上がりを戒めようとしたのでした。ところが、最初のテストで塾のトップに。

それでも母が、

「上には上がいるのよ!」

と言うので、その、上ってやつを見てやろうと好奇心のおもむくままに進んでいったら、地元で一番の中高一貫校を経由して現役で東大に入っていました。

しかし、「強烈な好奇心」を抱えた田舎者が上京して、無事にすむわけがありません。サークル活動はもちろん、お笑い芸人、家庭教師、テレビ局、宅配便、実演販売、消費生活センター、飲食店と様々な世界で働いていたら当然のように留年してしまいました。

それでも構わず手を広げまくっていたら、その中の一つの世界で妻と出会い、全く違う価値観で生きる妻に「強烈な好奇心」を刺激され付き合うようになり、妻の方向修正のおかげでなんだかんだで法学部を卒業したのでした。

なんてことを書きつづっている私は、もう一つの業を抱えているわけです。

「強烈な自己肯定感」です。

人間が幸せになるためには自己肯定感が欠かせません。でも、強烈過ぎるとこのように鼻持ちならないわけです。

人間が抱える業は、短所であると同時に長所でもあるものです。私の周りが業の深い人間だらけだったこともあってか、その認識を小さな頃から強烈に持っていました。

だから、立川談志師匠の

「業の肯定」

という言葉と出会ったときは心底納得しました。

人間の業を否定していては何も始まらないのです。業の深さも含めて認めなければ、見て見ぬふりをしていたほころびが、いつかすべてを否定し始めます。業は否定するものではなく、どうにかしてうまく付き合っていくものなのです。そうして初めて、ちょっとずつ幸せに向かって歩いていけるのです。

そんな、私を含めた業の深い人々のせつなさと愛おしさを綴ります。

それぞれが色々な業を抱えているであろう子ども達のために。

「001エメラルドグリーンのおじさん」につづく)

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いつも楽しく読ませていただいています。業のシリーズ面白いですね。
我が家も、うちの実家も業の深い人が勢ぞろいしています。
確かに、業の深さって、せつなく愛おしいものでもありますね。coldsweats01

投稿: 奈緒美 | 2010年6月 6日 (日) 18時13分

>>奈緒美さん
コメントありがとうございます。
本当にうれしいです。
業のシリーズは、なかなかリアクションが無いのでおもしろいと思って書いているのは自分だけなのかもと思い始めていたところでした。
どんな人間でもひと皮剥けば多かれ少なかれ業を抱えているものです。
それも含めて、お互いを理解しあったうえで、何とか折り合いをつけていくしかないのです。
とりあえず見て見ないふりをするのが楽なんですけどね…。

投稿: 東大パパ | 2010年6月 7日 (月) 12時03分

>業のシリーズは、なかなかリアクションが無いのでおもしろいと思って書いているのは自分だけなのかもと思い始めていたところでした。<
小さな教室をしているのですが、教室のお母さん方にも人気でしたよ。
「ブログ村の幼児教育サイトが、東大パパさんが参加して明るくなりましたよね~♪」と小学1年生をお持ちの方からもお聞きしました。
これからも楽しみにしています。wink

投稿: 奈緒美 | 2010年6月 7日 (月) 22時15分

>>奈緒美さん
これまたうれしいコメントを本当にありがとうございます。
他人の不安をあおって商売をしたり、自尊心を保ったりしようという行為は、結局誰も幸せにしない行為だと思うので、大嫌いです。幼児教育を語る方は他人の不安をあおる方が多いので、そういう雰囲気はどうにかしたいなと思っています。
これからも読んでいただけるとありがたいです。

投稿: 東大パパ | 2010年6月 7日 (月) 23時20分

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