公園や児童館などの遊び場で、我が子を含めた遊びの輪を作るコツが少しだけ見えてきました。
きょーちゃんとだいくんを私が一人で児童館に連れていったときに、きょーちゃんがきちんと参加できる遊びの輪を作ることに初めて成功したのです。
私は遊び場で我が子と遊んでいると、よその子がワラワラと集まってきてしまう体質で、せっかくだから遊びの輪を作ろうと毎回挑戦してきたのですが、これまではイマイチうまくいきませんでした。
これまでと今回の大きな違いは、よその子の名前を真っ先に聞いて、きょーちゃんの自己紹介もさせ、きちんと名前で呼びかけて遊びを誘導したことです。
今回は、きょーちゃんと私が児童館の立派なままごとコーナーでままごとを始めたところで、一人の女の子が話しかけてきたのがきっかけでした。
「ねぇ、ねぇ、私も混ぜて♪」
「いいよ!お名前は何ですか?」
「にしおかここみ。」
「ここみちゃんかぁ。じゃあ、今度はきょーちゃん、自己紹介しようか。きょーちゃん、お名前をどうぞ。」
「……。」
「あずまきょうこだよね。きょーちゃんって呼んでね。」
「それで、ここみちゃんは、いくつかな?」
「5歳。」
「きょーちゃんは、いくつか教えてあげようね♪」
「……。」
「きょ、きょーちゃんは、3歳だよね。」
ということで、おそらく年長さんの利発そうなここみちゃんが話しかけてきてくれたものの、きょーちゃんはいつものようにシャイガールっぷりを発揮しまくりでした。
きょーちゃんは、よその子と一緒に遊びたい気持ちはあるのですが、とにかく恥ずかしがり屋さんなので声を発するはじめの一歩が踏み出せず、遊びに発展しないのがいつものパターンです。
そこで今回は、私が名前を呼びかけて個別に誘導することで、きょーちゃんが黙り込んだ状態でも、しばらく遊びが成立するように工夫してみたのです。
「そうしたら、ふたりはお料理を作ってください。そうだなー、ここみちゃんは湯豆腐を作ってください。きょーちゃんはお味噌汁を作ってください。」
「はーい!」
と、ここみちゃんが元気にお返事をして、おままごとセットの中から鍋を探し出してコンロにかけ、きょーちゃんは黙り込んだままで、ここみちゃんの鍋の横に自分も鍋を置いたのでした。
この時、ひとりで遊んでいただいくんが近くを通りかかったので、だいくんをままごとのイスにセットして、
「お客さんが来ましたよー!」
とだいくんもお客さんにする作戦に。いつものおままごとの環境に近づけることで、きょーちゃんの緊張を取り除きます。
その後、ここみちゃんのお友達の男の子と女の子が一人ずつ加わってきて、きょーちゃんのアウェイ感が強まったものの、ここみちゃんがとってもいい子で、何かときょーちゃんをリードしてくれて、きょーちゃんもちゃんと遊びの輪に入っている感じにしてくれます。
そこで、私が更なる誘導です。
「あー、おいしかった。じゃあ、お皿の後かたづけもお願いします!きょーちゃんとここみちゃん一緒にやってねー♪」
お皿を洗って拭く作業を二人が一緒にやりはじめました。きょーちゃんもちょっとだけ笑顔になっていました。それまでは、緊張のあまり真顔だったのです。
ただし、相変わらず一言も発しないきょーちゃん…。
そして、新しく加わってきた男の子が私のところに注文を取りに来ました。
「飲み物は、お水ですか?牛乳ですか?」
「コーラは、ありますか?」
「コーラは…あります!少々お待ちください!」
その時、きょーちゃんが入れ替わりに私のところにやってきて小さな声で言いました。
「コーラです。お待たせしました。」
そして、きょーちゃんは厨房コーナーの方へ帰っていき、やっぱり小さな声で言いました。
「コーラ、出してきたよ。」
きょーちゃんが勇気を振り絞った言葉ですが、いかんせん声が小さすぎます。
ハラハラして見ていると、案の定、男の子には聞こえていません。
「あのねー、コーラだって!コーラ早くつくって!」
うわー、きょーちゃんのスタンドプレーが裏目に出たかなーなんて思っていたのですが、ここみちゃんが拾ってくれました。
「なんか、きょーちゃんがコーラもう出してきたってよ。」
ここみちゃんナイス!!!!
ということで、きょーちゃんの努力が報われたところで、もうそろそろだいくんのゴハンの時間だったので、
「きょーちゃん、そろそろ帰ろうか?」
と聞いてみたところ、
「まだ遊びたい!」
とのことで15分だけ延長することに。やっぱり、よその子を交えて発生した遊びの輪って楽しいんですね。
と言うことで、ポイントは、キーマンの子どもの名前を覚えて、遊びが軌道に乗るまでは名前を呼びかけながら誘導してやることです。
あと、赤ちゃんをお客さん役で参加させることも有効でした。子どもって赤ちゃんがいると優しくなりますよね。おにいちゃん、おねえちゃん気分でしっかりもしますし。何より、赤ちゃん自身も仲間に入れてもらえるとうれしそうにしますよ。飽きて逃亡したら、それはそれでご愛敬。
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