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2010年10月15日 (金)

最終的に塾講師になる天才児について

子どもの頃に受験勉強で非常に高い能力を示し、天才児!神童!麒麟児!ともてはやされた人が、最終的に塾講師になるって例が少なくありません。

超進学校に通っていた人は、身の回りに実例が少なからず思い当たるでしょう。私のまわりにも何例もあります。

さて、このことをどう評価するかです。

塾講師は立派な職業ですし、超人気講師ともなればオリジナルテキストがベストセラーになったりして、それなりの収入も得られます。

ただ、そこに違和感を覚える人も多いと思います。

でも、これほど当たり前な話も無いのです。

受験勉強がとっても得意で、受験勉強の世界で実績を上げた人が、受験勉強のスペシャリストとして、受験勉強の指導をするのですから。

それでも感じる違和感の正体は、

「受験勉強は手段であって、目的ではなかったのに…。」

という思いでしょう。

育児において、その思いを忘れない方がいいと思います。受験勉強という道の大きな特徴は、

その道を極めることが目的ではなく、あくまで手段である

ということです。当たり前のことなのに、すぐ忘れてしまいがちです。

もちろん、受験勉強の道を究め続けて立派な塾講師になるというのも、一つの選択肢として間違ってはいませんが。

虹色教室通信の記事
算数オリンピック-灘中-東大で身につけた「考える力」の育て方って?

で取り上げられている本の著者が、算数オリンピックなるもので優秀な成績をおさめた天才児で、灘、東大と卒業した塾講師だというのを見て、この記事を書きました。

ただ、塾講師という道を選ぶ側にも複雑な理屈があると思います。

教育の世界において、正統とされる大学の研究者の存在感があまりにも薄いことが大きな問題なのです。日本特有なのか海外も同じ事情なのかは知りません。

算数の指導方法に大きな進歩をもたらそうと情熱を燃やし、大学の教育学部に残ったところで、その研究成果を学会で発表して、日本の算数教育を変えられるかというと、そうは思えないでしょう。

それどころか、ニセ科学の代名詞「水からの伝言」を授業に取り入れることを推進したTOSSのような組織の方がよっぽど影響力を持っているという…。

ゆとり教育をめぐる議論でも、推進した文部官僚ばかりが毀誉褒貶にさらされるというのは、よく考えるとおかしな話です。政策決定の場面において、教育学者が毒になったのか薬になったのかさえ聞こえてこないという存在感の無さ。

そりゃあ、教育学部で研究を重ねるよりも、塾講師になる方を選ぶのも仕方ありません。

何はともあれ、受験勉強における成功や失敗を過大に評価するのは意味がないってことです。

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わが子たち見ていても、自分らしさや将来の夢を大事にして育てていくとなると、受験勉強にはゲームへの参加程度の気持ちで送りだすことになります。ゆるい応援ですが、「それでも、いいな~」と感じています。受験の結果で自分の能力を証明しなくても、受験勉強をしつつも自分らしく生きて、将来やりたいことのパワーを蓄えていけるなら、それでよしとしています。
話は変わって、
「水からの伝言」の問題が、宇宙論とか、意識の研究まで、ニセ科学と思わせてしまう事実は痛いな~と感じています。心理学にしても、ニセ科学と言いきってしまう方がいますから。
ユングの潜在意識研究にしろ、ホログラフィック宇宙原理の研究にしろ、自分の都合のよいようにゆがめて解釈して、オカルトチックに利用されやすい題材でもあるから、もう少し科学的な発見を待たないと、話題にしにくい分野なのでしょうね。TOSSのように、仮説とも言えないものを、授業にまで取り入れちゃう方々もいるし。
物理学の世界で、可能性として、仮説として語られていることを、
自分の言いたい理論の中に無理やり引き込んでしまうニセ科学があって、その結果、
もともとのきちんとした研究まで、怪しい目で見られてしまうのはどうしたものかとは思っています。
ただ、そうした怪しい解釈と、
想像力によって意識や宇宙についての未解決の課題についてあれこれ考えを膨らましていくことは、また別物と考えているのですが。
<未解決=科学的でない
から考えること、話題にすることすらタブー>
となると、科学は、特に物理学の世界は発展しようがないですからね。

投稿: 奈緒美 | 2010年10月15日 (金) 14時47分

>>奈緒美さん
「私的 幼児教育現場データファイル」の人が「虹色教室通信」に下品に噛みついていましたね。論理的に批判したいはずの相手の発言の引用らしきものの語尾を下品に改変するのは、私の美学としては美しくありません。

私はデータファイルの人のブログも読んでいます。それなりに興味深く読んでいるのですが、「現場」と掲げている割に現場感が伝わってこないのが玉にキズだと思って読んでいました。

一方で、奈緒美さんのブログを私が気に入っている最大の理由は、現場感に満ち溢れていることです。様々な個性を持った子どもたちへの様々な働きかけと、それによって生じた反応が具体的に描かれていて、自分なりに考える材料として非常にありがたいです。

しょせんは個人のブログなのですから、大上段に構えた一般論の理屈よりも、個人的な体験に基づいた千々に乱れる思いを読みたいなというのが、私の読者としての感覚です。

奈緒美さんが貪欲に様々な教育法を勉強して吸収していく様子は、活字で書かれていることへの批判精神が少々不足している危うさは感じるものの、ギリギリのところで踏みとどまっているように思います。

そして、境界線こそが一番「おいしい」という感覚を、おそらく奈緒美さんと私は共有していて、そのギリギリ具合がむしろ好きです。特に関西において、そのギリギリのバランス感覚の絶妙さを評価する文化があり、それがサービス精神なのだと私は理解しています。

誰がどう見ても安全圏なところから、偉そうなことをしたり顔で言うことは、正しいのかもしれないけれど「おもろない」とも思います。

ただ、私も奈緒美さんの記事に「シンクロニシティ」というキーワードが出てきたときに、これはまた良く燃えそうな燃料を投下したなと思いました。ニセ科学批判の場では旬なキーワードの一つです。私は「グラップラー刃牙」という格闘ギャグマンガで最初に知りました。

その後に続く、奈緒美さんの意識や宇宙に関する一連の考察は、とても興味深く読みました。

「成功法則は科学的に証明できるのか?」というタイトルからして怪しげな香りがプンプンする内容を、ギリギリのところで踏みとどまりながら理性的な記事を書こうという大変野心的な挑戦だと思いました。

「心の正体は何なのか?」という奈緒美さんの素朴な疑問であり、人類全体にとっての疑問に、様々な仮説の上に仮説を重ねる本に寄り添いながら、自分なりに思考実験をしていく様子が興味深かったです。

「誰にも分からない未解決の謎に自分なりに立ち向かっただけで、自分のたどった考えが真実であるかどうかは、誰にもまだ分からない。」という立場に奈緒美さんが踏みとどまろうと頑張ったのは分かりました。たどりついた仮説から、最後に教訓めいたものを導き出したのは、ちょっと踏み込みすぎだったかもしれません。

何はともあれ、奈緒美さんが思考停止に陥っているという批判は当たらないと思います。ご自身の頭で、必死にもがいて考えていらっしゃると思います。

ただ、奈緒美さん自身の思いとは別に、奈緒美さんが多くの方に「先生」と慕われることで、奈緒美さんは無謬の存在であると勘違いするママさんが生まれていて、奈緒美さんの千々に乱れる悩みと思考実験を丸飲みして、そこに登場する何かと危ういキーワードまで含めてすべてを肯定してしまうおそれはあると思います。

結論としては、なんとかデータファイルのブログがあるおかげで、奈緒美さんが変に神格化されないためのブレーキが働くので、等身大の地に足のついたメッセージを伝えたい奈緒美さんとしては、なんとかデータファイルは非常にありがたい存在だと思いますよ。

これからも、持ち前のバランス感覚で境界線の上を軽やかに駆け抜けながら想像力の翼を広げる奈緒美さんの文章を楽しみにしています。

投稿: 東大パパ | 2010年10月15日 (金) 18時01分

>等身大の地に足のついたメッセージを伝えたい奈緒美さんとしては、なんとかデータファイルは非常にありがたい存在<
確かに……( ̄▽ ̄)根が自由人なんで、人から持ち上げられるの苦手だし、いろいろ突っ込む人がいてちょうど良いかな~とも感じています♪
シンクロニシティーにしろ、ホログラフィック宇宙原理や意識の研究にしろ、書いている物理学者たち(シンクロニシティーについても物理学者が書いているものが興味深いです)の思考の道筋をていねいにたどって、そのひとつひとつに対して、きちんと反論するのならいいけど、名前だけでニセ科学扱いしても無意味というか、あまりそんな意見に興味は持てないんですよ。
私はユングが大好きなので、ユングがシンクロニシティーをどう捉えていたかということに興味があるけど、信じるというのとはちょっとちがって、この先、科学が心と宇宙の問題をどう料理していくのか、どんな展開が待っているのか、ワクワクして見ている傍観者でしかないんです。反対意見もたくさん出て、煮詰まればいいな~とは思ってます。でも、きちんと理論も把握せず、読みもせずに、「ニセ科学」と決め付けるのは、科学的なのかどうか疑問をいだいてます( ^ω^ )

私はもともと作家になることが夢なので、ブログも文章修行のひとつとしてはじめて、今も続けているのですが、(ついでに私の思いつきと経験で役立つことがあればみなさんどうぞ~という気持ちで)だんだん、いろんな人間関係や責任も生まれてきて、自由なようで自由でない部分もあります。
ブログにしても、「やめたくなったから、さあやめます」といえない状況だし、自分の経験したことをきちんと言葉にしてまとめておきたい気持ちもありますし。
そんな風に迷いの上にいる私にとっては、データーファイルさんは、転換期の道案内をしてくれる救世主なのかもしれませんね。
(「自分の自由な道を歩みなさい」という)
ただ、ちょっと問題なのが、向こうさんの私に対するこだわりのようなもののスタート地点に誤解があることなんです。以前、いきなり大量の質問を書いて、私と討論しようとなさっていて、私もその分野についてずっと実践でいろいろしてきたことなので、きちんと話しあいたいと思っていたんです。それが、オンライン教材の制作スタッフに入っていたので、その制作を統括していた方から、「絶対、討論等には関わらないこと」と大人の責任で、釘をさされてしまって、仕方がないので、あいまいに返事を返しておいたんですよ。
それに、討論が熱くなれば、自分が勝ったところで、身の危険も考えなくちゃなりませんし、相手についてよく知らないにも関わらず、ネット上で討論すること自体の良し悪しが判断できないです。
それで、向こうが私とすごく討論がしたいと思っていたのに、私がそれに応じなかった……という一件から、「どんだけ~」のしつこいこだわりが続いてますから、よほど腹が立ったんでしょう。まあ、これも業のなせるワザで、いろいろあるからおもしろいといえば、面白いわけですけどね……。

投稿: 奈緒美 | 2010年10月15日 (金) 22時25分

はじめまして。
滋賀在住の2才男児の母40才です。
虹色教室通信から、東 大助さんのブログを知りました。

いきなりですが、居心地が良いブログだなという感想です。
といってもメルヘン類のなごみ感ではなくて、たとえドぎつい記事でも辛口の批判記事でも、挫折せずついていけそうな。

どこぞの憎悪に満ちた批判ブログは、始めは面白かったのですが、やがて挫折してしまいました。
あまりにも良い子ちゃんの正論だからです。

正論は相手を納得させる圧倒的な強制力があるがゆえに、退屈な教科書みたいに、共感されにくいかもしれませんね。
私が不真面目でひねくれているだけかもしれませんが。
もちろん正論には異論ございません、ごもっともでございます。です。

奈緒美先生の記事は、ツッコミどころが満載で(失礼!)、活気があります。
ただ、教科書通りの真面目な方には刺激が強いかもしれませんね。

きちっとしたデータファイルのおかげで、奈緒美先生の記事がますますぶっとびー!(その昔に流行した言葉です)で、面白く読めます。

東大助さんは、日常生活から着眼したネタが面白い!
しかも易しい文章なので読みやすいです。

投稿: 矢口知子 | 2010年10月16日 (土) 00時42分

>>奈緒美さん
なるほど、データファイルの方とはそんな経緯があったんですね。
データファイルの方のものの言い方などが、私の友人によく似ていて、その友人が抱えている業と、データファイルの方の背景に感じる業とに思いを馳せてしまいます。
私の友人は、生真面目で責任感があるので、ある組織のナンバー2として非常に頼りになります。ただ、家庭の事情で、彼が本来持っている能力に見合った教育を受けられなかった悔しさを時々のぞかせます。
彼は、様々な時事問題に対して激烈な批評を加えることを好み、その時の言葉使いが妙に偉そうというか、上から目線というか、とにかく自分を大きく見せようという感じがあります。
しかし、そんな物言いも含めて、組織のトップやナンバー3などのメンバーの個性とのハーモニーで、それはもうぴったりとナンバー2としてハマっていて、私は彼のことを尊敬していますし、大切に思っています。
データファイルの方の背景にも様々な業を感じながら、様々なブログがあって、様々な意見を読める現在の環境はとてもいいなと思っています。

>>矢口知子さん
居心地良く感じていただいてありがとうございます。なにとぞ居着いてくださいませ♪
私は何事も程度問題だと思っています。また、人間は弱いところもあるからこそ美しいと思っています。だから、正論とは少しずれた物言いになることが多いようです。
ブログランキングやアクセス数の変動を見ていると、私のどっちつかずの物言いや、どうしても長くなってしまう文章を受け入れてもらえない方も少なからずいらっしゃるようです。
だから、少しでも間口を広げようと、とにかく読みやすくて分かりやすい文章を心がけているので、易しい文章を誉めていただけるのは、とても嬉しいです♪

投稿: 東大パパ | 2010年10月16日 (土) 07時36分

東大パパさん

いつもブログにおじゃまさせていただいています。ありがとうございます。特にご家族のお話は、客観的に面白く書かれていますが、その中に愛情と深い洞察が込められていて、読むのが楽しいです。東大パパさんのお話には人生の教えが、「ボクの思うことを信じなさい」という押し付けがましさなく、さりげなく入っているのが好きです。


>様々な個性を持った子どもたちへの様々な働きかけと、それによって生じた反応が具体的


いつも色々と参考にさせていただいています。ありがとうございます。


>たどりついた仮説から、最後に教訓めいたものを導き出したのは、ちょっと踏み込みすぎだったかもしれません。


このようなところが「奈緒美さんが変に神格化されないためのブレーキ」と、東大パパさんがやんわりとおっしゃっているように、私もブレーキが必要な部分だと感じています。

データファイルさんはまるで、そのブレーキをかけることがご自分の使命であるかのごとく思われているような節を感じますが、データファイルさんのおっしゃることは、もっともなご意見だと思っています。ただ書き方の問題で、人に受け入れられ難い感じがあって確かに読んでて辛いです。でも苦いけど時には必要な薬のように思っています。

奈緒美さんは人の心理をよくついておられ、権威のある方の言葉を引用されたり、ご自分の体験を上手く交えながら、読む人を奈緒美さんの観念や妄想の世界に引き込む、ご尽力をされている感じを受けます。読んでいて思わず引き込まれ信じてしまいそうになりますが、後から疑問符が浮かぶことがあるのは否めません。そこがデータファイルさんが危険信号をだされている部分ではないでしょうか。甘くて美味しいけど食べすぎたら毒になる、合成着色料がたくさん使われているお菓子のようです。

奈緒美さんはご自分のお考えをまるであたかも学術的な裏づけがあるように、いつも多くの言葉を使って書かれていますが、まじめに勉強してこられた研究者さんや学者さんが見たら、そういうことに利用しないで欲しいと思うのではないでしょうか。

奈緒美さんのブログでは、掲載されているコメントは奈緒美さんによってフィルターがかけられているため、反対意見が人の目に触れることはないようですので、奈緒美さんのお書きになることに、疑問を感じずうのみにされてしまう方に、逆の見方もあることを提示する場はないようです。その機能があったら、きっとデータファイルさんは登場されていると思います。(笑)こんな言い方をしたら失礼かもしれませんが、そういった意味でもデータファイルさんのブログは、必要ではないかと感じています。

先生や指導者は、多くの専門的な用語で舌に巻くのではなく、専門用語で難しく語る内容を、東大パパのように謙虚に分かり易く、人に伝えようとするのが”美学”であると思っています。

投稿: よーこママ | 2010年10月17日 (日) 22時22分

>>よーこママさん
コメントありがとうございます。

奈緒美さんが虹色教室通信のブログを休止することを決め、それを惜しむコメントがたくさん寄せられていますね。
そうしたコメントやよーこママさんのコメントを読んでいると、多くの方が、奈緒美さんがブログを書く目的について勘違いしているように感じています。

ブログを休止するにあたっての奈緒美さんの文章や、こちらのブログのコメントでのやり取りを通じて、私は奈緒美さんと非常に近い感覚を共有しているように感じています。

別に誰かの為じゃなくて、呼吸するように文章を綴りたいタイプの人間なのです。

その文章を他人が、それもたくさんの人が読んでくれたら、それは確かに楽しいことですが、それとは全く別に、自分の考えを整理するために文章にしないではいられないのです。

頭の中に色んな考えがぐるぐるぐるぐると渦巻いていて、その状態では混沌とし過ぎていて自分でもなかなか有効活用できません。でも、その混沌こそが、新しいアイデアの母なる海であるという感覚が強くあって、次から次に新しい知識をその中に放り込んで、ぐっちゃぐちゃにかき混ぜて、混沌が更にトンでもないことになるのが楽しくてたまらないのです。

そして、よーくかき混ぜたところで、文章にするという作業に取り掛かるのです。それは、混沌の海の中にそっと腕を差し入れて、キラキラ輝く新しいアイデアが壊れてしまわないように手のひらの中にすくい取るような感覚です。

だから、自分の中に固まっている考えを文章にするのではなくて、文章を綴っているうちに、自分の考えに気付いていくという、ちょっと不思議な感じになります。

それは、自分という枠を越えた考えが、自分の中から「ぬぽっ」と引っこ抜かれるような、それはそれは気持ちいい感覚なのです。

難しい専門用語も、集中力が非常に高まった状態だと何となく理解できる気がして、そんな専門用語も貪欲に駆使して、自分の中から引っこ抜いた考えを、何とかして書き留めておきたい、ただそれだけなんです。

だから、そうやって自分の考えに形を与えるために綴った文章に対して、

「お忙しい中、大変な思いをして書き続けてくださった。」

と言われても、

「他人の考えを自分勝手に料理しやがって」

と言われても、正直なところ、ピンとこないのです。

だったら、

「そんなもんはチラシの裏に書いてろ!」

と言われたらそれまでなのですが、そこは、ブログで公開するという緊張感でクオリティーが上がるとか、他人からの反応をもらって、更に自分の考えを深められるとか、色々と大きなメリットがあるのです。

もちろん、自分が世の中に訴えたいテーマについて考えをめぐらせているわけですから、世間様に自分の考えを途中経過とはいえ広く伝えたいという思いもあります。

その勢いで、自分が新しく取り組む教育の方法に、何らかの教育的なより高い効果が明確に期待できるかのように筆が滑ってしまう、脇の甘い書き方をしてしまう気持ちも分かります。

そして、それで一儲けしてやろうという考えは、奈緒美さんにはこれっぽっちも無いと思われます。もうちょっと参加費をとっていいのにとすら思います。

ただ、こと教育に関しては、教育の優劣の付け方が非常に難しいというか、ほぼ不可能なので、「より高い教育効果が期待できる」ことを証明しようとすると、誠実にやろうとすればするほど大変なことになるのです。

そのあたりをデータファイルの人はねちっこくつついているわけで、

「より高い教育効果が期待できるんだったら、そのビフォーアフターでの違いを明確に数値化された形で示せる、もしくは示す準備を進めているってことですよね!」

と突っ込まれたら、まぁ「そうではありません」と答えるしかないわけです。

他の多くの幼児教育産業のみなさんは、完全に華麗にスルーするか、何らかの有名私立小学校やらに入ったとか、卒業生から東大生が何人か生まれたとか、そういう実績らしきものでお茶を濁すわけです。

でも、奈緒美さんの場合は、そういった有名私立小学校やら東大やらが目的ではなく手段に過ぎないことが奈緒美さんの重要なメッセージのひとつなだけに、そういう実績らしきものを掲げるなんて最初から考えていないわけです。

そんなもん、

「目の前の子どもが楽しそうに工作や実験に取り組んでいて、新しい自分なりの発見にワクワクドキドキしている姿が何よりの証拠でしょ!」

としか言いようが無いわけです。

まぁ、私と奈緒美さんの違いは、とれたてほやほやの自分のアイデアを、全部そのままブログに載せちゃうか、選別してお化粧を施して載せるかの違いに過ぎません。

私の場合は、私が我が子に対して行っている教育に過ぎないので、あくまで個人的な考えであると主張できる強みも大きいです。

目の前の子どもに笑顔になって欲しい、元気に育って欲しい、そして幸せになって欲しい、ただそれだけを望んでいるという気持ちは、我が子を前にした私も、生徒達を前にした奈緒美さんも全く一緒だと思うんですけどね。

奈緒美さんのブログ休止は残念ですが、選りすぐりのアイデアにばっちり化粧を施したきちんとした形で、私たちの前に、奈緒美さんが、奈緒美さんの中のとびきりの混沌の中から引っぱり出した、キラキラ輝くアイデアを見せて下さる日が来ると楽しみにしています。

よーこママさんもこれからもお気軽にコメント下さいね。

投稿: 東大パパ | 2010年10月20日 (水) 00時41分

果たして本当にそうなのかは別として(というかそんなことはどうでも良い)、さすがの深い洞察に感心いたしました。

たいへん勉強になりました。

わたしは、データファイルの人の文章は、正義感溢れる社説の如く論理的で良くまとまっているなと感じ、「それはまあその通りだな」と(頭では)納得しながらも、なぜ共感できないのか、ずっと考えていました。

たぶん、彼女は単に言葉尻だけを捉えていて、「なぜ相手はこう言ったんだろう」とかいう洞察が不足していたからじゃないかなと思います。

データファイルでは論理的思考をテーマにされているようですが、そもそもそれは何のために必要なのか、相手に説明し、ガッテンを頂くにはどう使用するのが効果的か、考えさせられました。

ちなみに、愛煙家にタバコをやめさせるには、正義感や論理や科学的根拠で説得するより、
一見肯定しているように見せかけて、何かひっかかるように含みをもたせるのが賢いやり方だそうです^^

投稿: 矢口知子 | 2010年10月21日 (木) 00時07分

>>矢口知子さん

人は何かを信じるとき
それが正しいから信じるのではなくて
それを信じたいから信じる。

マルチ商法のおそろしさと対峙した経験が私に教えてくれた真理です。

投稿: 東大パパ | 2010年10月21日 (木) 06時11分

東大パパさんの
>奈緒美さんがブログを書く目的について勘違いしているように感じています。

東大パパさんの分析は、多くの虹色教室通信の読者は、理解済みのことです。

ただ、コメントをする上においては 常識人であれば当たり障りのない内容になってしまうのでしょう。理由は、お分かりのはずです。

犯罪者の「今更のような弁解」と感じさせ? としつつ トドメに背後からナイフを突き刺すコメントを控えることは 東大のプライド看板が許さないのでしょうか。

何れにせよ、第一ラウンドは東大パパさんの勝利で閉幕したのですから、カウント狙いのアンコールは、必要ないでしょう。

微笑ましいブログネタを披露してくださいね。

投稿: もうすぐ婆さん | 2010年10月21日 (木) 09時07分

>>もうすぐ婆さん
今後も顔を真っ赤にしての応援を何とぞよろしくお願いします。

投稿: 東大パパ | 2010年10月21日 (木) 10時05分

狐につままれた気分です。
東大パパの文章は洗練されていますが。

投稿: よーこママ | 2010年10月21日 (木) 12時14分

東大パパさんの、
>今後も顔を真っ赤にしての応援を何とぞよろしくお願いします。

上記は、誤りです。

 わたしのこどもは、言葉遊びが得意で、ゲームが好きで、漫画好き、たおやかになれなくって、踏みとどまるべき一線を越えた言葉を発したり、社会人としての現実と洗脳とも危惧されているバーチャルの世界を往来しているようです。

 昔 試しに公的機関でIQ測定したところ、少なくとも3学年上の知能と検査結果が出ています。知能とは別の問題として、時としてこどもは、妙な自信のオーラに覆われて自己以外の心情・考え・立場や年齢により受け止め方も異なるなどの受容に困難を抱えているようにも見受けられます。

 こどもに連れて行ってもらった5月祭の出来事です。テントの下で長テーブルを前に腰を掛けた男子学生が、周りとは異質な静寂の中で自分たちの書き物を販売していました。その書き物は 「これは、学内向けで外部の人の目には触れないものだから云々と・・・。そして、その考えは、決して外には悟られまい。」 鳥肌の立つような業が面々と綴られていました。

 「まだまだこどもねぇ。可愛らしいほどの甘さ。もう少し青くなって欲しいわ。」 と もうすぐ婆さんは、笑いを堪えるのが大変でした。

 もう幼児でないこどもの話を綴ってごめんなさいね。でも、こどもがちょっぴり 東大パパさんとオーバーラップして、婆くさいことをしてしまいました。
 もうすぐ婆さんが こどもを諭す気分ではじめたことを、「顔を真っ赤に」すると受け取られるとは考えが及びませんでした。もうすぐ老さんのおいたが過ぎたこどもの時は、図星で自己の愚かさと恥ずかしさのあまり 「顔を真っ青に」 するくらいしますよ。


 それと、法律相談は弁護士会のHPですね。お金に結びつかないボランティア仕事や非弁行為をしないのは、当然です。了解です。それでは、もうすぐ婆さんのコメントは 年寄りの冷や水 と陰口を叩かれぬうちにこれで完結したいなぁー。覚えて間もないキー入力が 実践できてうれしかったなぁー。

京ちゃんの成長過程が綴られることを楽しみにしています。


投稿: もうすぐ婆さん | 2010年10月22日 (金) 11時26分

>>もうすぐ婆さん

東大出の自慢の娘だったお嬢さんが、成人してからもうすぐ婆さんの意に沿わない方向性(オタク系?)に進んでしまったという嘆き

と理解しました。

大丈夫だと思いますよ。
青春時代は恥をかくためにあるんです。
いっぱい恥をかかないと、人間の深みは生まれません。
恥をかいた量では、私は人に負けない自信があります。かいてかいてかきまくりでした。
青春時代なんて、人から笑われてなんぼですよ。

お嬢さんは、ちょっと遅い、ちょっと長い青春時代を謳歌しているだけじゃないですか?

勉強が出来ること、IQが高いこと、知能が早熟であることと、人格が成熟していることは、全く別の問題です。

お嬢さんが、遅めの青春時代でたっぷりと恥をかいて、深い人間性と高い知能とを兼ね備えたステキな女性になる様子を、あたたかい目で見守ってあげて下さいね。

投稿: 東大パパ | 2010年10月23日 (土) 07時42分

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