被災者の交通手段について具体的な提言
今回の地震で被災したみなさんに、心からお見舞い申し上げます。
わが子の愛おしさを知っている今、子どもたちがたくさん犠牲になったというニュースが、ただ悲しくて悲しくて悲しくて。
一方で、家や家族を失った子どもたちをこれから徐々に襲うであろう巨大すぎる喪失感を思うと本当に言葉がありません。
みんなが再び立ち上がる手がかりを少しでも早くつかむために、私の具体的な提言を書きます。
阪神と東北の大きな違い
阪神淡路大震災と今回の震災の大きな違いの一つが、
「車が無いと何も出来ない地域」
が被災地である点です。このポイントが復興速度のボトルネック(足をひっぱる要因)になるので、対策が非常に重要だと思うのです。
津波が押し寄せる映像、津波が残した爪痕の映像を見て、大量の自動車が津波の被害にあったという認識をみんなが共有しています。
あれだけ大量の自動車が被災地で使われていたのです。自動車が無いと何も出来ないからです。
マイカーは生活必需品
私は基本的にマイカー文化が大嫌いです。限りある化石資源の無駄遣いです。長女が生まれてなお、わが家は自家用車無しで地方都市生活をしていました。バスでイオンに行く話を同年代にして理解不能だという顔をされていました。
しかし、さすがに二人目の子どもが生まれてしばらくしたところで限界を感じて、生まれて初めてのマイカーを購入したのでした。
だからこそ分かります。ほとんどの地方都市において、自動車が無いと何も出来ないのは、紛れもない現実です。マイカーは贅沢品ではなく、生活必需品です。
車庫証明の壁
被災者のみなさんが生活再建のために求めるのは、住宅の次はマイカーです。とにかく動いてくれればいいというレベルの中古車の需要が急増します。
しかし、ここで問題が発生します。中古車を買おうにも車庫証明が取れないのです。
ほとんどの被災者が仮設住宅に住むことになるわけですが、途方もない数の仮設住宅が建つことになるので、そもそも建設用地が全く足りません。駐車場を併設するなんて不可能でしょう。
被災者の生活の足
ここで二つの案を考えてみました。
・駐車場と住居の距離の条件などを緩和する
or
・公共交通機関を徹底して充実させる
被災者のみなさんは、元々住んでいた場所、駐車場だった場所があるわけです。仮設住宅が建設される場所から遠く離れている場合がほとんどだとは思います。特例措置として、とりあえず建前としてそこを車の置き場として認めてしまうのが一つの手です。
もう一つの手が、ほとんど機能しなくなっていた公共交通網を復活させると腹をくくって、バスなどをたくさん運行させ、マイカーが無くても通勤・通学・買い物が可能な状態を再び作り上げるという手です。
その際には、いわゆる白タクみたいな行為を認めてしまうことが必須だと思います。地域のお年寄りのために、タクシー事業の免許は持っていないけれど、一定のお礼を受け取って病院などに車で連れていってくれる近所のおっちゃんみたいなイメージです。全部をバス会社などでまかなおうとすると絶対に不可能なので。
必要なら復活する公共交通
公共交通網の復活なんて無理だと言う方も多いと思いますが、私は可能だと思います。
公共交通網が無くなっていった理由を突き詰めていくと、必要なくなったからです。でも、被災地には公共交通に頼らざるを得ない人がたくさん生まれましたし、経済が縮小していく中で、エコ意識の高まりの中で、マイカーを持たない持てない人が増えていくのは間違いありません。必要になったから公共交通網が充実していくという、逆もまた真なりという状況なのです。
役所のみなさんが頑張ってくれるはず
現実的には、被災地それぞれの状況にあわせて、こうした対策を組み合わせて、公務員のみなさんが頑張っていくことになると思います。
きっと大丈夫です。
今回の震災で、「公務員」と呼ばれる方の働きぶりの凄まじさに敬意を払うようになった方も多いと思います。
平和な時の公務員は、怠けたいから怠けているわけではないのです。仕事がないから、もしくは仕事らしきものを突き詰めていくと大した意味が無いことに気づいているから仕事していなかっただけなのです。人間なんてみんなそんなもんです。もちろん、平和なときでも意義の大きな仕事はありますし、一生懸命働いている公務員の方がほとんどですが。
一方で、今、公務員のみなさんの前に山積みになっている仕事は、すべてに大きな大きな意味がある仕事ばかりです。みなさんは、少なくとも現場のみなさんは、復興に向けて本当に頼もしい働きをして下さるのは間違いないです。
「頑張れ」より「あした」
今、必要なことは、「頑張れ!」と無責任に声をかけることではなく、少しでも明るい未来への道筋を出来るだけ具体的にみんなで考えることだと思います。
みんなの「あした」を、みんなで照らしていきましょう!
人間にとって、特に、つらい立場に追い込まれた人間にとって、あしたの方向も分からないのに頑張れと言われても虚しいだけですから。
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