きょーちゃんが幼稚園の年中さんになりました。幼稚園で使うクッションカバーを作り直すなど、年度替わりにはいろいろと針仕事が発生します。そのすべてを実家のお母さんに外注する妻です(笑)。お母さんは妻と違って手芸全般が大の得意です。
去年の入園の時は大騒ぎでした。上履き入れやら道具箱バッグなど全部お母さんに頼み、出来上がってきたものに対してあろうことかダメだしするのです!
「作ってくれてありがとう。可愛いのに派手すぎない絶妙なデザインの生地を選んでくれて流石よね♪ただ、このイチゴのアップリケは何?こんなの頼んでないよね?」
「いや、ほら可愛いかなと思ってね。作っていて勢いで付けちゃったのよ。あなたに確認しなかったのはごめんなさいね。」
「勢いって何よ。っていうか、これは無い方が絶対にセンスいいよね。アップリケ外して♪」
「うーん…アイロンでくっつけちゃうやつだから、ちょっと無理かな…。」
「えーっ!いや、本当に感謝してるの。本当にありがたいなぁと思っているんだけど、本当にセンスいいなぁと思うんだけど、それだけに惜しいのよねぇ。」
私はお母さんと目を見合わせて苦笑いです。私も妻の携帯電話をデコレーションする時に色々とやり直しを命じられるのは慣れっこです。
結局妻は、きょーちゃんが入園した後もことあるごとにアップリケをツメでひっかき続け、3ヶ月くらい経って接着剤が弱った頃に執念でキレイにはがしてしまったのでした。
悔しいことに、確かにアップリケが無い方がすっきり可愛いバッグになるし、デコ電も妻の言う通りに修正した方がより良くなるのです。いや、デコ電は好みの問題もありますが…。
●私が作ったデコ電
(スピーカーの穴をあえて目立たせて花のワンポイントにしてみた)
●妻の指示で修正したデコ電
(穴は目立たないように埋め尽くしてシンプルに)
でも、熱中して作っていたらアップリケ付けちゃうんです。デコ電のちょっと個性的なデザインの思いつきにこだわっちゃうんです。もの作りが好きな人ほど、何かを作っている時は強烈な思い込みで視野が狭くなっていて、勢いでどんどん進んでいってしまうんです。
だから、本当に良いものを作り上げるためには、私やお母さんのようにひたすら手を動かす人間だけでなく、冷静に客観的な意見を言う妻のような人間も必要なのです。
わが子が口だけ出すタイプだと、親としては無理矢理にでも手を動かさせようとしがちです。
でも、そもそも親自身が細かい作業が大して好きじゃないのに、わが子にはやたらとモノ作りを愛する心を求めていて、どこか違和感を覚えている方も多いことと思います。
そんなもん、生活に最低限困らない程度の器用さが身に付けば十分で、何が何でもモノ作り大好きになれなんて無茶な話なんです。
そこであまり無理をせず、だったら存分に口を出させてみればいいのだと思います。それはそれで才能です。
神田うのがウエディングドレスやパンストで大儲けする時に発揮したのは、そうやって冷静に消費者としての意見を言う才能です。生きていくのに便利なのは、むしろそっちの才能だったりするわけです。
まぁ、私が作ったものに妻がズバズバ口出ししてくる瞬間は、やっぱり神田うのばりにムカつくんですけどね(笑)。
そんな私のムカつきを上手になだめながら、なんだかんだで言ったとおりにさせる交渉力も重要な能力なわけです。
なので、家での工作あそびで子どもの口出しの仕方があまりにムカついたら、それはそれで怒ってみせるのも大事だと思います。ただし、手を動かさずに口出しをしてくるのが全面的に悪いということではなく、口出しの仕方をもうちょっと工夫しろと怒るわけですが。
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