緊急地震速報で子どもを守る
緊急地震速報が何であるか、もはや説明不要ですよね?
この状況が感慨深いです。速報システム運用開始当時から本気で対応を考えていた私は、ずっと変わり者扱いされていたので。
なかなか浸透しなかった緊急地震速報
今年1月のことでした。美容室で髪を切ってもらっていたら、私の携帯が聞いたことの無いけたたましい音を鳴らし始めました。ポケットから取り出して見てみると緊急地震速報を知らせるDoCoMoのエリアメールサービスでした。
「緊急地震速報です!姿勢を低くしてください!」
私は例のケープを羽織ったままイスから降りて中腰に。私の迫力に圧倒された美容師さんも、私の側で中腰になったのでした。
しかし、待てど暮らせど地震は来ず、3分ほど経過して、
「空振りだったみたいですね…。髪切るの続けてもらいましょうか…。」
と再びイスに座ったのでした。
お客さんがたまたま私一人しかいませんでしたが、他のお客さんがいたり、ちょうどシャンプーの最中だったらどうなっていたでしょうか?ずぶぬれのままイスから降りますか?
美容師さんが落ち着いてお湯を止めてタオルを巻いて体を起こさせ、イスから降ろすというような対応になるかもしれません。本来ならお店側が誘導の仕方を具体的に考えておくべきです。
その時まで美容師さんは緊急地震速報なんてシステムは知らなかったとのこと。
子ども達は対応の訓練を受けたことがない?
そして、あれは大震災から一週間ほど経った3月下旬。我が家のベランダに飛び込んできたボールを、下で遊んでいた小学生たちに投げ返そうとしたその時に、緊急地震速報が来たのでした。
「君たち!地震が来るから建物から少し離れて姿勢を低くして!」
子供達はポカンとしてその場に突っ立ったままでした。そして、やっぱり地震は来ず…。私はボールを投げ返しながら、
「緊急地震速報が来たら揺れに備えなきゃいけないよ。」
と指導しつつ、緊急地震速報への対応についてきちんと訓練を受けた子どもがまだまだ少ないことを実感したのでした。
親が真剣なら子どもも危機感を共有できる
相次ぐ空振りで狼少年になった感のある緊急地震速報ですが、地震の揺れによる被害を減らす貴重な技術であることは間違いありません。
我が家では、速報システムの運用開始当時から妻に何度も重要性を説明してきたおかげで、緊急地震速報が出たら子ども達を近くに呼び寄せる動きが条件反射にまでなっています。
当然、携帯電話は夫婦共に緊急地震速報受信に対応したものを使っています。
空振りも含めて速報が連発される最近の状況ですが、きょーちゃんも速報が鳴ると
「こわいよー。」
と妻や私のところに駆け寄ってくるようになりました。速報の度に私たちが緊迫した雰囲気をきちんと出しているおかげです。
対応の仕方を社会全体が模索中
実は、緊急地震速報への対応はまだまだ社会全体で模索が続いている状況です。
システム開始当時は、運転中に速報が出たらハザードランプを点けて緩やかに減速して路肩に停車するという対応が提唱されていました。大きな揺れでハンドルを取られて危険だからです。
しかし、緊急地震速報のことを知らないドライバーがまだまだ多い中でそれをやっちゃうと、かえって事故の原因になりかねないこともあってか、全く聞かなくなりました。
我が家なりの対応を具体的に考えておこう
対応の仕方が社会全体でなかなか定まらない理由として、住んでいる地域や家の構造によって優先すべきことが大きく変わるということもあります。
だから、緊急地震速報が出たら具体的にどのような形で身を守るかは、自分なりの対応をみんなが考えるしかないのです。
我が家だと、日中自宅に居た場合はとりあえずコンロや暖房器具などのガス器具の元栓を閉め、子どもを近くに呼び寄せてテレビのチャンネルをNHKに合わせて姿勢を低くする感じです。
寝ている間に速報が来た場合は、体を起こして枕元に懐中電灯があることを確かめ、いつでも動けるようにしておくだけです。寝室に重い家具を置かないことは地震対策の最重要ポイントですが、そうもいかない家庭の場合は、タンスから離れるなどの行動も必要になるかもしれません。
我が家は津波のおそれが無い地域なのでこの程度ですが、津波の被害がありうる地域の場合は、子どもを連れて高台へ避難する経路など考えておくべきことは更にたくさんあります。
そこには、揺れが来る前にドアを開けて固定しておくことなども含まれるかもしれません。地震で家が歪んでドアが開かなくなる状況は、一刻を争う津波からの避難において致命傷になるからです。
さぁ、今度、緊急地震速報が出たら、あなたはどう行動しますか?
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